ストレスの原因と対策
ストレスの定義
ストレスは分野により表現の仕方に違いがある。
【物理学・工学分野の捉え方】
「外から力を加えられた時に、物体に生じる歪み(不均衡)」
【医学・生理学(セリエH)】
「さまざまな外的刺激(ストレッサー)が加わった時に生じる生体内の歪み」
※ストレスは我々のエネルギー源として捉えることができる。反面、悪性ストレスは愉しんで生きることを妨げる。
【心理学】
「想い通りにならないことがある。思い(理想)と現実のアンバランス」
【社会学】
「成員の欲求の充足のための社会的資源配分がアンバランス」
【神経学】
「交感神経と副交感神経のアンバランス」
ストレス原因の分析
生活上の出来事に対して個人が感じるストレス(結婚を50と設定)
勤労者:配偶者の死83・会社の倒産74・親族の死73など健康やお金に関する事例が上位を占めている。
主婦:配偶者の死83・離婚75・夫の会社の倒産74・子供の家庭内暴力73などお金の他に家庭内環境が要因として見えている。
ストレスの関数モデル
ストレス=f(要求↑見通し↓支援↓)
思い通りにならない状態が続くとストレスが発生することがわかる。
人のストレス原因につながる行動の決め方
人の知覚(記憶)・認知・行動が関わりを持ち、事実をどう認知したかで行動が変わってくる。何が起こったかというよりも、どう感じ、どう考えるかの心の持ち方で行動を決めている。心の持ち方には知覚・回想・想像・妄想などのイメージが関係している。
この結果、本当の自分からズレた社会的自己の追求につながり、他者報酬追求につながりストレスの元になる。それが蓄積し数々の身体的疾患や行動サインが現れる。
対して良性ストレスとして捉えることができると、チャレンジする気持ちになり行動へのエネルギーにもなる。物事の捉え方を変化させることがストレスと上手に付き合う秘訣と考えられる。